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株価上昇基調での売りつなぎ

 前のウェブページでは、相場が強い上げ基調にある時期には信用売りなどを利用した積極的な売りつなぎは結局 「やらないほうがまし」 という結果になることが多いのを示しました。

とはいっても、高値圏で株価が思いもかけぬ急落をする場合があるのも事実です。それによってこうむる恐れのあるダメージを軽減するには、先に述べたような方法で見当をつけた日経平均株価の「高値圏」、「天井圏」で、さらに相場上でなんらかの転機を示すイヴェントが発生したのをキャッチして売りつなぎを行う必要があります。

このウェブページでは、過去の日経平均株価相場を例にとって、日経平均株価が数年来の高値をつけた時期に売りつなぎをする方法を説明します。株式相場の高値圏でこのようなヘッジ策を用いることで、長期的な株式投資の成果安定につながると期待されます。

なお株式相場の高値圏、天井圏での売りつなぎは決して易しいことではなく、場合によっては売りつなぎに失敗して得べかりし利益が大きく目減りしてしまうこともあり得ます。売りつなぎに失敗したと判断されたら、なるべく早くそれを中止して撤退するスタンスが必要です。

株価が急上昇している段階

 下図は、前のウェブページに掲載した2005年5月〜12月までの日経平均株価のチャートです。この時期には日経平均株価は半年以上にわたって急騰しましたが、このように一本調子に上昇する相場では売りつなぎは投資家にとって有利な結果にはならないというのは前のウェブページで説明したとおりです。

しかし、このような強い上昇基調にあっても、私ども投資家としてはなんらかの転機の兆しを見つけて売りつなぎをしたくなります。それには、これまでに説明してきた日経平均株価の 「高値圏」、「天井圏」 で日経平均株価の上昇ペースが鈍ってきたのを検知して相場の転機が近いかもしれないと備える必要があります。
そして、そのような状況になってから日経平均株価が短期的にかなり下落したら、日経平均株価が目先の天井をうった可能性が高いと判断して売りつなぎをかけるのがよいと思われます。

「日経平均株価の上昇ペースが鈍ってきた」 のを検知する方法はいくつか考えられますが、私どもは下図チャート下半分の株価分析チャートにあるPLレシオ(灰色線)を利用してまずまずの成果をあげています。
下図2005年の5月〜12月の日経平均株価チャートでは、株価の上昇につれてPLレシオの値は次第に増大し、12月末には135ポイントを超えました。その間PLレシオの値(灰色線)はほぼ一貫して上昇を続けており、大きく下落することはありませんでした。

このようにPLレシオの値(灰色線)が100ポイント以上の値をとって大きく下落することなしに次第に上昇する場合は、日経平均株価が強い上昇基調の最中にあると考えてよいでしょう。このような相場の局面では、信用売りなどを利用した積極的な売りつなぎは結局うまく行かないことが多いのです。

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高値圏での利食い売り

 上図は2005年5月〜12月までの日経平均株価急騰時のチャートでしたが、下図はその後半年経った2006年6月までの日経平均株価のチャートです。この時期には日経平均株価は1月から3月中ごろにかけてかなりの上下動をした後、3月末にかけて急騰して新高値をつけ、4月初めには17500円を超える高値をつけました。
その後は買い疲れからか東証一部出来高は減少し、日経平均株価は5月中ごろから反落して6月中ごろにかけて本格的な整理商状になりました。

このチャートでPLレシオの値(株価分析チャートの灰色線)を見ると、日経平均株価が年初から一本調子で上昇する状態ではなくなったのを反映して2月以降PLレシオの値が次第に低落してきたのがわかります。
日経平均株価は上記のようには3月末から4月初めにかけて急騰し、17500円を超える高値をつけましたが、PLレシオの値はその時期にもほとんど上昇せず、2月ごろの値より低い状態が続きました。

このように、日経平均株価の「高値圏」、「天井圏」でPLレシオが大きな値をつけてから次第に下落し始めたら、日経平均株価の上昇にも転機がくるのかもしれないと備える必要があります。

下図下半分の株価分析チャートには、PLレシオ(灰色線)のほかに赤色線で示したPレシオの値も同時に掲載していますが、こちらはPLレシオより短期間の株価変動に対応している株価指数です。
もし日経平均株価の「高値圏」、「天井圏」でPLレシオが大きな値をつけてから次第に下落し始めたら、その後日経平均株価が上昇して赤色線で示したPレシオの値が灰色線で示したPLレシオを超えたあたりで持ち株の一部を利食い売りをするというのもよろしいでしょう。

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高値圏での売りつなぎ

 上記は、日経平均株価の「高値圏」、「天井圏」で日経平均株価の上昇ペースが鈍化したのを検知して持ち株の一部を利食い売りをする方法ですが、たとえば信用売りなどを利用してもっと積極的に売りつなぎしたい場合には、どうしたらよいでしょうか。

前記のように、株式相場の高値圏、天井圏での売りつなぎは決して易しいことではなく、場合によっては売りつなぎに失敗して得べかりし利益が大きく目減りしてしまうこともあります。売りつなぎの効果の大きさを狙うより、失敗して大きなダメージを受けない方法を考えるべきでしょう。

私どもの場合は、次のような方法で日経平均株価の「高値圏」、「天井圏」での売りつなぎをしています。

  • 「高値圏」、「天井圏」の確認
     まず、こちらのウェブページに示したような方法で、日経平均株価が中期的にかなり上昇してきてさらに最近(たとえば2ヶ月間)にまたかなりのペースで値上がりしたかどうかを確認します。

  • 株価上昇ペース鈍化の確認
     次に、日経平均株価の「高値圏」、「天井圏」で中期的株価変動に対応している株価指数PLレシオが大きな値をつけてから次第に下落し始めたかどうかを確認します。

  • 高値圏での短期的株価下落の確認
     上記2つの条件が満たされたら、最後に直近のたとえば1週間〜10日ほどの期間で株価がかなりの下落を示したかどうかを調べます。
    私どもの場合には、株価分析チャートに赤色線で示したPレシオの値が80ポイントを割ったら株価上昇基調が目先崩れたと判断しています。
    また、日経平均株価の6日移動平均線が48日移動平均線を大きく割り込み、さらに日経平均株価の1日移動平均値がその6日移動平均線の下に位置した場合にも株価上昇基調が目先終わったと判断します。
以上、日経平均株価の「高値圏」、「天井圏」で信用売りなどを利用して積極的に売りつなぎをする方法を具体的に説明しましたが、それを利用して長年月にわたって売りつなぎを行った場合の成績については別ページで報告する予定です。

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