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株価上昇基調での売りつなぎ

 前のウェブページでは、過去18年間の日経平均株価の値動きを分析し、日経平均株価が高値圏でかなりの下落をした直前の時期での日経平均株価上昇率、日経平均株価移動平均値間のかいり率について調査しました。
それにより、日経平均株価の長期相場での「高値圏」、「天井圏」なるものが、日経平均株価上昇率、日経平均株価移動平均値間のかいり率の数値によって大略把握できるのがわかりました。

しかし、それは日経平均株価の「高値圏」、「天井圏」の見当がつく程度のもので、このままでは投資家がたとえば日経平均株価連動ETFの売買に利用してよい成果をあげるのは期待できません。
そのようにして見当をつけた日経平均株価の「高値圏」、「天井圏」で、さらに相場上でなんらかの転機を示すイヴェントが発生したのをキャッチして売りつなぎを行う必要があるのです。

高値圏、天井圏での売りつなぎは、このように日経平均株価が長期間にわたってかなりのペースで上昇してきた段階で、なんらかの転機を見つけてその後起こりうる日経平均株価急落による損害をある程度ヘッジしようというものです。それを行うのは決して易しいことではなく、場合によっては売りつなぎに失敗して得べかりし利益が大きく目減りしてしまうこともあり得ます。

株価が急上昇している段階

 下図上半分は、2005年の5月から12月までの日経平均株価のチャートです。日経平均株価は2003年に長期低迷から立ち直った後、景気回復が本格化したのを受けてこの時期には半年以上にわたって急騰しました。

株価チャートの下に表示されている東証一部出来高をみると、2005年8月から先は出来高が急増しており、株式相場の先高を見込んで新規の買いが膨らんだのがわかります。この時期には信用取引の売り方は完敗して撤退しており、相場は完全に買い方ペースになりました。

下図株価チャートでたとえば9月末には日経平均株価は14000円に近くなり、5月末の日経平均株価より20パーセント以上も上昇しました。これを見て、日経平均株価はいずれ反落する恐れがあるからなんらかの売りつなぎをしようと考えた投資家はたくさんいたことでしょう。

しかし、このように一本調子に上昇する相場では売りつなぎはうまく行かないものです。たとえば下図株価チャートで10月の中旬に日経平均株価が足踏みするのを見て持ち株に信用売りをかけたとします。
ところがその後10月末には日経平均株価はふたたび力強い上昇基調に戻ったので、信用売りをした投資家はあわてて売りを買い返済することになるでしょう。結局この売りつなぎ目的の信用売りは「安値売りの高値買い返済」になり、若干の損を出す結果になります。

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高値圏での利食い売り

 上記のように、相場が強い上げ基調にある時期には信用売りなどを利用した積極的な売りつなぎは結局「やらないほうがまし」という結果になることが多いのです。この時期には、株価の少々の変動は気に留めず、ひたすら現株を長期に保持する投資家がよい成績をあげるということでしょう。

とはいっても、高値圏で株価が思いもかけぬ急落をする場合があるのも事実です。それによってこうむる恐れのあるダメージを軽減するには、株価が中期的にかなり値上がりしたころに持ち株の一部を売却するのがよいでしょう。
相場が強い上げ基調にある時期には、思わぬ株価急落によるダメージを小さくするにはこのような消極的な方策をとるのがもっとも安全です。経験の長い投資家の中には、たとえば株価が買値から3割上昇したら1/3を利食うというように、高値圏で徐々に持ち株を減らして行く方針の人が多いようです。

相場は、強い上げ基調になると長期間にわたって大幅に上昇することがあります。そのような相場では、上記のようにある程度上昇したところで利食いをすると、その後株価がなお大幅に値上がりし、残念な思いをすることになります。しかし、それはその後起こりうる大幅安に対する備えと認識し、機械的に利食いをするのが肝要です。

オプション取引の利用

 こちらのウェブページで説明したように、持ち株がETFあるいは株価指数先物の場合には、同じ原資産に連動する次の金融商品が売りつなぎの目的に利用できます。

  1.株価指数先物

  2.コールオプション(売り)

  3.プットオプション(買い)

持ち株が一般銘柄の場合には、株価指数とはかならずしも株価が連動しないので、上記の先物、オプションでは売りつなぎがうまく機能しない場合がありますが、持ち株がたとえば5〜10銘柄に分散されていればまず実用上十分なヘッジ効果が期待できるでしょう。

これらの方式では、日経平均株価の動きだけをウォッチしていればよいので、売りつなぎの管理が簡単で、また売りつなぎにかかわるコストが比較的低いというメリットがあります。

オプションを利用する方式のうち、コールの売りを利用するものは、このページで説明した株価が急上昇している段階で使うには適していません。前述のようにこの段階では高値の検出に失敗する恐れがかなりありますが、その場合にコールの売りをしていると大きな損が発生するからです。

一方プットの買いを利用するものは、株価高値の検出に失敗してもプットの価格がゼロ円になるだけなので、売りつなぎの損失が限定されるというメリットがあります。しかし、株価が想定した高値を突破した場合には通常なにがしかの損失が発生するので、高値圏で売りつなぎを行うタイミングを慎重に見極める必要があります。
プット買いを利用した売りつなぎについては、別ページで詳細に説明する予定です。

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