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Pレシオの利用

 前のウェブページでは、平均株価の価格変動率を利用したやや長期的な相場基調をとらえる方法で、約9年半の間の日経平均株価投資をした結果を説明しました。この方式では、平均すると2.4年に一回の相場基調を検出し、その結果によって日経平均株価の売買を行いました。
一般の投資家から見ると、この投資ペースは非常に緩やかに思われるかもしれません。相場の変動にもっと速く対応するほうが利益があがるのではないかと考える投資家も多いことでしょう。

そこでこのページでは、私どもが株式相場の日足の分析に利用しているPレシオという株式指数を利用して、より機動的な運用の売買シミュレーションをしてみましょう。Pレシオの利用法はいくつかありますが、ここではPレシオの分析チャートの背景色として表示しているデータで相場の基調を判断する方法を説明します。

日経平均株価 0712281004b4

上図は2007年後半の日経平均株価の日足チャートですが、8月初めより前はチャートの背景色がピンクで私どもの分析プログラムが相場は上昇基調と判断したのを示しています。8月初め以降はチャートの背景色が薄ブルーとなっており、私どもの分析プログラムが相場は下落基調と判断したのを示しています。
このページでは、上記分析チャートの背景色で相場が上昇基調か下落基調かを判断し、それに従って日経平均株価の売買をして見ましょう。

売買シミュレーション
 今回の売買シミュレーションの期間は、前のページの場合と同じく、2000年4月の大暴落に先立つ緩やかな上昇相場のスタートからとします。今回の方式では1999年11月9日がその上昇相場のスタートであるととらえられたので、売買シミュレーションもその日を出発点として始めることにします。
売買シミュレーションの期間の終了は、とりあえず、前のページのシミュレーションと同じく相場の急落が始まってまもない2008年9月2日の寄り付きとしました。

2000年4月17日に、アメリカNY株式市場の急落が日本に波及して、日経平均株価の暴落が始まりました。下表では、私どもの日経平均株価分析プログラムは、その後2000年4月23日の引けで日経平均株価相場の陰転を告げたので、翌4月24日朝寄付きで日経平均株価を18247円で売却しました。この売買で、結局12円の売買損が発生しました(下表の2行目)。

同時に4月24日朝寄付きで日経平均株価を18247円分信用売りします。このようにして、相場が下落基調と判断された場合には信用売りで値下がり益を得るようにします。
 
日経平均株価 0712281004b4

シミュレーションの結果

 上記日経平均株価の売買シミュレーションの結果をまとめながら、それから得られる経験則を考察しましょう。
  • 売買シミュレーションの期間は、1999年11月から2008年9月までの8年11ヶ月です。
    バブル崩壊後の戻り相場から歴史的な大暴落、それに続く長期下落相場、その後の4年近い上昇相場とその終焉を含む時期で、この売買シミュレーションの結果は株式投資の研究にとって大変示唆に富むと思われます。

  • この8年11ヶ月の期間で、私どもの日経平均株価分析プログラムは10回の相場基調の転換を検出しました。平均すると、11ヶ月に一回相場基調が転換したと判断したという計算になります。前のページに示した方式に比べ、こちらの方式のほうが約2.5倍も多く相場基調の転換を検出したことになります。

  • この期間のスタート時の日経平均株価は18259円、終了時の日経平均株価は12609円でした。従って、日経平均株価を買い付けて8年11ヶ月の間持続したら、大きな損害が出たことになります。

    昔のように10年間も日経平均株価の上昇が続く場合には長期持続することで十分報われたのでしょうが、最近ではそのような方法では単に損害が出るだけになったのです。

    今回の私どもの方式のように数年単位の相場の方向を見つける分析プログラムを利用して、もし相場が下落すると判断されたら信用売りで利益をあげるというスタンスが必要です。

  • 私どもの方式では、この9年5ヶ月間に合計11436円の売買差益をあげることができました。当初の投入資金は18259円だったので、8年11ヶ月間で投入資金の62.6パーセントの売買差益が得られたことになります(売買に必要な手数料、税金などは考慮に入れない)。

    年間単利に換算すると、約7.0パーセントの利益率に相当します。

  • この方式では、延べ20回の売買のうち、利益が得られたのは9回だけで、残りの11回では売買の結果損が発生しました。上記のようにこの方式の成績があまりよくないのは、このように損になった売買の回数が多いのが響いているからです。
シミュレーションの考察

 このウェブページでは、利益率の向上を期待して前のウェブページよりレスポンスの速い売買を試みましたが、結果は前のページの方式より悪い利益率となってしまいました。
レスポンスの速い売買では、相場の転機の際にロスが少なくなるという長所がありますが、反面相場の小さな変動に対しても反応するので 「だまし」 によるロスが非常に多くなるという問題があります。

今回の売買シミュレーションにより、単純に短期的に売買を繰り返しても長期間での利益率を向上させることはできないというのが改めて明らかになりました。

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