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高値圏の検出

 前のページ 高値圏での利食い売り では、少なくともここ20年ほどの期間における東証株価指数(TOPIX)相場の天井圏が私どもが開発した 「長期株価変動レシオ」 によって把握できるのを示しました。

下図のチャートは、東証株価指数の2003年から始まった上昇相場と2013年から始まった上昇相場での天井圏と思われる領域をその長期株価変動レシオによって判別し、黄色の背景色で表示したものです。

一般に、数年も上昇基調が続いた相場では、現在が高値圏とは感じていてもさらに上昇相場が継続する可能性も大きいと思い、なかなか利食い売りに踏み切ることができないものです。
そのような局面では、下図のように長期株価変動レシオなどの株価指数を利用して現在の相場について調査を行い、天井圏に入ったと判定されたら保有する東証株価指数ETFなど株式を少しずつ売却するのがよいでしょう。

TOPIX月足

中期株価変動レシオ

 実際の運用においては、上図のような月足チャートでは細部の相場基調の判定が困難です。そこで、このウェブページでは、上記月足データでの分析に加えて週間株式データべースでの相場基調の分析も利用し、日経平均株価、東証株価指数など平均株価に連動するETFをよりきめ細かく売買する方法を研究します。

今回は、平均株価として主として日経平均株価について長期間のシミュレーションを行った結果、私どもが選定し、常に株価をウォッチしている220銘柄あまりからなる 「元銘柄グループ」 の週間データと日経平均株価の週間データとを統計的に処理することで、かなり利用価値の高い株価指数が得られることがわかりました。

その新株価指数を今後 「中期株価変動レシオ」 と呼ぶことにします。中期株価変動レシオの詳細については今後このウェブサイトで次第に明らかにする予定ですが、ここではまず現在まで3年ほどの期間での日経平均株価の値動きをこの方式で分析したチャート(下図)で日経平均株価と中期株価変動レシオとの関係を調べましょう。

下図チャートの上半分は、現在まで3年あまりの期間の週間株価チャートで、各週の日経平均株価平均値を折れ線グラフで示しています。2014年6月ごろから日経平均株価が上昇基調になり、2015年7月から8月にかけてピークをつけてから下落し、2016年7月ごろに底値をつけてからまた反発した様子がわかります。

TOPIX月足

 上図チャートの下半分の分析チャートで、ピンク色の折れ線は私どもが開発した 「中期株価変動レシオ」 の推移を示します。同分析チャートで灰色の線は、その中期株価変動レシオの平均線です(単なる移動平均線ではなく中期株価変動レシオ のデータを統計的に平均化したものです)。

上図チャートでは、日経平均株価が2014年6月ごろから上昇してゆくと、分析チャートで中期株価変動レシオがつれて上昇し、2014年6月末には中期株価変動レシオがその平均線(灰色線)を上回りました。
ほかの時期の日経平均株価相場で調べても、このように中期株価変動レシオがその平均線(灰色線)を上回ったのち日経平均株価がさらに長期にわたって上昇する例が多いので、それを日経平均株価相場の長期上昇のサインと考えることができそうです。

日経平均株価の天井圏

 2013年から始まった日経平均株価の上昇相場では、2013年末に日経平均株価の上昇傾向が加速し、それにつれ上の分析チャートに見られるように中期株価変動レシオが上昇して100ポイントを超えました。日経平均株価の上昇はその後も続き、翌2015年2月には中期株価変動レシオ平均線も上昇して100ポイントを超えました。

2015年5月ごろになると、日経平均株価は20000円に接近し、今回の上昇相場の高値圏に入ってきました。この時期には、分析チャートでは中期株価変動レシオ(ピンク線)がほとんど上昇せず横ばいで推移しており、上昇相場が天井圏に入りつつあるのを示唆しています。

2015年7月に入ると日経平均株価は21000円に接近して高値もみ合いになりましたが、そのころ分析チャートでは中期株価変動レシオ(ピンク線)が下落してその平均線(灰色線)を下回りました。
ほかの時期の日経平均株価相場で調べても、このように中期株価変動レシオが高値圏でその平均線(灰色線)を下回ったのち少したってから日経平均株価が長期にわたって下落する例が多いので、それを日経平均株価相場の長期上昇相場終了のサインと考えることができそうです。

このページの最初で、私どもが開発した長期株価変動レシオにより、数年間上昇してきた相場の高値圏、天井圏を月足チャートレベルで検知できる可能性を示しました。それに加えて、今回開発した中期株価変動レシオを利用することで、数年間上昇した相場の天井圏を週足チャートレベルでさらに詳しく察知できると考えられます。

これらの分析により日経平均株価相場が天井圏に入ったと判定されたら、保有する日経平均株価ETFなど株式を少しずつ売却するのがよいでしょう。そして、その後日経平均株価相場が急落してその長期移動平均線を割り込んだら、残った日経平均株価ETFなど株式を成り行きで売却することです。

日経平均株価の底値圏

 上記は2013年から始まった日経平均株価の上昇相場の場合ですが、次に2015年8月から始まった日経平均株価の長期下落相場について検討しましょう。
2015年8月初めには21000円を超えていた日経平均株価は、2015年8月末、中国経済の失調などをきっかけとして急落しました。その後、2015年11月には日経平均株価は20000円をうかがうまでに戻りましたが、その後また日経平均株価は急落し、翌2016年7月には15500円を割り込むまでに下落しました。

上の分析チャートに見られるように、2015年7月初めから下落しつつあった中期株価変動レシオは、日経平均株価の下落につれさらに下落し、2015年8月末には100ポイントを割り込みました。
中期株価変動レシオは、その後も日経平均株価の下落につれて下落し、翌2016年3月には90ポイントを割り込みました。上図分析チャートでは、中期株価変動レシオは日経平均株価が安値であった2013年4月にも90ポイントを割り込んでいますが、このあたりが中期株価変動レシオで判断した日経平均株価の安値圏と思われます。

さて、2016年7月に至る日経平均株価の下落相場では、中期株価変動レシオは上記のように2016年3月に90ポイントを割り込む低水準となりましたが、その後は日経平均株価がさらに下落したにもかかわらず、中期株価変動レシオはやや上昇傾向となりました。

その後まもなく、2016年5月に中期株価変動レシオが安値圏でその平均線(灰色線)を上回りましたが、それから2ヶ月経ったった2016年7月に日経平均株価が下落期間中の安値15400円をつけました。

ほかの時期の日経平均株価相場で調べても、このように中期株価変動レシオが安値圏でその平均線(灰色線)を上回ったのち少したってから日経平均株価が下落期間中の底値をつける例が多いので、それを日経平均株価相場の長期下落相場終了のサインと考えることができそうです。

とあらば、中期株価変動レシオが安値圏でその平均線(灰色線)を上回ったら、そのあたりを長期下落相場の底値圏と推測して安値をひろうという投資方法が考えられます。

このウェブページで説明したように、今回私どもが開発した中期株価変動レシオは、平均株価の天井圏においても底値圏においても平均株価にある程度先行して株価の基調転換を示す特性を持つように思われます。今後数年間にわたり、平均株価の相場をこの株価指数で分析し、その特性の検証を行う予定です。

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